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もんじゅ点検漏れ 相次ぎ7回 規制委、機構の運営を不安視

もんじゅ点検漏れ 相次ぎ7回 規制委、機構の運営を不安視日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、機器の点検漏れが三年前に発覚して以来、新たに七回も漏れが見つかっている。こうした事態に、原子力規制委員会では「このまま機構にもんじゅを委ねていていいのか」との声まで上がり始めている。 (大野孝志)

点検漏れが初めて発覚したのは二〇一二年十一月。一万点近くの機器で、定められた点検を怠っていた。機構の鈴木篤之理事長(当時)が規制委事務局に「形式的ミスが出るのはやむを得ない」と、安全軽視と受け取れる発言をしていたことも判明。理事長は引責辞任し、規制委は事実上の運転禁止命令を出した。

点検漏れはその後も次々に発覚。今年三月の保安検査では、原子炉の心臓部にある最重要な冷却系の配管まで適切に点検していなかったことも判明した。

九月には、三千点の機器の重要性の分類が間違っていたことも分かったが、この際は規制委の担当者が検査内容を事前に通知していたにもかかわらず、機構はどれくらい分類ミスがあるのか答えられなかった。このため規制委は適切に事実関係を調べて報告するよう異例の命令を出した。

疑念は、所管する文部科学省のあり方にも向けられた。同省は規制委に対し二度、再発防止に向け「最大限の対応をする」と回答したものの、一向に点検漏れは止まらない。規制委は月内に担当局長を呼び、どんな指導をしているのか聴取する予定だ。

田中俊一委員長は十四日の規制委定例会合で「もんじゅを機構に委ねているのが妥当なのかを含め、文科省に認識を聴きたい」と発言した。

ただ、研究段階で特殊な構造のもんじゅは、度重なる事故でほとんど動いたこともない。機構以外に扱える組織があるのかという現実問題もある。同日の記者会見で、田中氏に他に委ねる組織があるのか問うと、「申し上げる立場になく、分からない」と答えるにとどまった。

政府はもんじゅを存続させる方針。規制委がどこまで毅然(きぜん)とした姿勢で対応できるのか、真価が問われる場面もありそうだ。

<もんじゅ> 使った以上の燃料を生み出す高速増殖炉の原型。他の原発と違い、核分裂で発生した熱を、水ではなく液体ナトリウムで取り出す。ナトリウムは空気や水に触れると爆発することもあり、扱いが難しい。1994年に初臨界したが、翌年にナトリウム漏れ事故を起こし、ほとんど稼働したことがない。ナトリウムを液体で保つため、膨大な電力を使って加熱し続けている。

 

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