改正高年齢者雇用安定法が実施され、60歳定年後も多くの人が働き続けるようになりました。労働条件や雇用形態、仕事内容、給与水準など、継続雇用されている人たちの実情をレポートします。
8割超が定年後も継続雇用されることを希望
原則65歳までの雇用を企業に義務づけた「改正高年齢者雇用安定法」が実施されて2年が過ぎました。
厚生労働省「平成26年高年齢者の雇用状況」によると、60歳定年企業において、過去1年間(平成25年6月1日~平成26年5月31日)に定年に到達した人のうち、
・継続雇用された者 81.4%
・継続雇用を希望しなかった者 18.3%
・継続雇用を希望したが継続雇用されなかった者 0.3%
と、8割超が継続雇用を希望、実際に再雇用されています。
定年と公的年金の支給開始との間の「空白期間」が現実のものとなり、これからは60歳以降の就業環境の整備がより重要になります。改正高年齢者雇用安定法が適用された“第一陣”の現状を調べました。