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暮らしそのものを楽しむ家

暮らしそのものを楽しむ家松原正明建築設計室が手掛けたのは、食卓に並ぶ野菜を自らの手で育てる畑仕事や自家製の味噌づくりなど、大都会のストレスフルな生活では望めない”暮らし”そのものを楽しむための家です。敷地は雑木林に囲まれ、北に那須岳、東にどこまでも広がる田園風景を臨むという広大な景色の中にあります。

外観は片流れの屋根と、そこから伸びる煙突が印象的な平屋住宅です。雑木林と田畑に囲まれてひっそりと建つその様は、自らの存在感を抑えて周囲にとけ込もうとしているかのようです。しかし開口部からの温かい光が人間の営みと温もりを感じさせています。

周辺環境をもう少し引きで撮った写真がこちら。目に飛び込んでくるのは雄大な山脈を持つ那須岳と深い森、そして静かに流れる川… 。その中に素朴で小さな建物がぽつんと建っている、そんな風景です。圧倒的な自然の前では誰しも畏敬の念が生まれ、巨大なコンクリートのビルを建てるなど自然に逆らうのではなく、環境と馴染み同化したいと思うのは当然のことかもしれません。視界には隣家も無く、まさに東京とは180°違う環境に建てられた週末住居です。

こちらが室内。土間に置かれた薪ストーブを中心としたレイアウトです。床から天井までたっぷりと使用された木材が構成する、その良い香りまで漂ってきそうな美しい空間。力強い印象を与える太い木材の梁や柱とガラスの大きな開口部の組み合わせが、ラスティックなだけではないモダンな雰囲気を作り出しています。この開口部にはカーテンではなく障子が設置されています。どこまでも広がる田園と山並みが美しい風景ですが、障子を閉めればふんわりとした優しい光が満ちてよりプライベート感のある安らぎを得ることができます。薪ストーブの背面にはガラス及び障子を保護するレンガの壁を作成して安全です。

実はこの住宅に使用されている構造材や造作材は、もともとこの敷地の南に林立していた杉を伐採、使用しています。使われたのは実生の100年杉56本。伐採の後、葉枯らし天然乾燥したものを使用して、目に見える住宅の木材ほとんどをまかなっているという、まさに地産地消を現実化した住宅なのです。土地のものを材料に使うことは、その土地の風土に見た目も機能も馴染んだ住宅となります。

 

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